Archive for the ‘着付け関係’ Category
自分に似合う浴衣の見つけ方
夏本番、すでに各地の花火大会に浴衣で行かれた方も多いと思います
今は手頃な価格で可愛い浴衣がたくさん出回っているので、一枚といわずたくさんお持ちの方もいらっしゃるかもしれないですね
ついつい似たような浴衣を選んでしまいがちですが、お手持ちの浴衣とは違う印象の浴衣に挑戦してみても面白いかもしれません。
今回は迷った時に役に立つ、浴衣を選ぶときのポイントを3つ!ご紹介したいと思います。
ポイント① 身長や体型別で色柄を選ぶ
小柄な方は、小さめの柄の浴衣を選ぶといいでしょう。
細かい柄の浴衣を着ることで、身長があまり低くは見えなくなります。
逆に背が高い方の場合は、大胆な大きめモチーフの浴衣を選ぶと全体のバランスが良く、かっこよくキレイに着こなせます。
ポイント② お肌のカラータイプで選ぶ
色白な方は、淡い色合いや明るい色合いの浴衣を選ぶと顔色がよく、キレイに見えます。
オークル系のお肌には薄い色味よりも、藍色、黒、紫などはっきりとした濃い色を持ってくるとキリっと、凛とした着こなしになります。
ポイント③ 客観的な意見を聞いてみる
自分が好きな色やデザインと、実際に似合うモノが違ったりすることってありますよね
特に浴衣や着物って洋服の感覚で、モノトーンやアースカラーなどを選んでしまうと思ったよりも地味に見えてしまいます
もしお店で羽織らせてもらえるようなら、鏡で顔映りをチェックしてみましょう。
お友達や家族、お店の人に客観的に見てもらうのも、自分でも気が付かなかった「似合う浴衣」を発見できるチャンスかもしれません。
浴衣を選ぶポイント3つ、ご参考になりましたら幸いです。
やっぱり浴衣や着物は、詳しい人に聞くのが近道だったりします
毎週金曜&日曜は福服ドリーマーズがリサイクルショップ福服の神楽坂店を担当しております。
似合う浴衣や着物のアドバイス、コーディネートのコツ、着付けのポイントなど、気軽に相談できる場所です
毎回、初心者向けのお教室も開催しますので、お気軽に遊びに来て下さいね。
レッスンのご予約・お問い合わせは下記のFacebookからお気軽にお願いいたします。
〜8月のスケジュール〜 ※FBにて随時空き状況の更新をしております。
★金曜日<5日、12日、19日、26日>
・14時~16時
各回・4名様の限定・1名様の参加費=2000円(税込)
・まだまだビギナーさんのポイント講習&お悩み相談など
(参加者から悩みを聞いて90分のレッスン)
・アレンジレッスンなどは、小物を持参下さい。
・悩み相談は、みんなで共有してクリアにします。
(ご参加の4人で4つの課題を解決していきます)
・筆記用具。
・終了後、毘沙門天で美しいポーズレッスン&撮影会=3
※浴衣を着て、ご参加下さい。
★日曜日<7日、14日、28日>
・昼の部=12時~14時・・・4名様
・夕方の部=15時30分~17時30分・・・4名様
各回・4名様限定・1名様の参加費=2000円(税込)
・素人さん&初心者向けの浴衣着付け教室
(浴衣一式、着て来るか、ご持参下さい)
(タオル2~3枚もご持参下さい)
・アレンジ小物もあれば、ご持参下さい。
・筆記用具、お手持ちの着付け教本等有れば、ご持参下さ
【現〜うつつ〜vol.2】体験コーナー
今回の現では、いろいろな体験コーナーも
まずは、ステージ上で行った「姫体験&緊縛体験」からご紹介です~~~~
★姫体験
打掛&姫カチューシャを付けて、ご自身の携帯やスマホで写真撮影ができるコーナーです。
打掛は結婚式の時に新婦が身に着ける衣装ですので、
普段はなかなか触れることがない着物の一つ。
着物の上からはもちろん、洋服の上からでも羽織っていただけるので、
その重みや刺繍のゴージャスさを実際に体験していただる人気コーナーです
手持ちの小道具も、舞扇から「フレディの手」まで、いろいろなパターンを選んでいただきました
そして、男性にも好評なこちらの体験コーナー
小道具のみを使ったこんな写真撮影も
Photo:坂口徹則さん
★緊縛体験
ステージ上でのもう一つの体験は「緊縛体験」です
映画監督・カメラマンのトーブロン・ギョーム監督によるこちらのコーナー。
着物で縛られるのは、なかなかない体験ということで、
行列ができるほどの大人気コーナーでした
Photo:ギョーム・トーブロン監督
★似顔絵体験
Photo:ギョーム・トーブロン監督
似顔絵師・ライブぺインターのヒロ・マデルナさんによる似顔絵体験は、前回での現の時にも人気のコーナー
ゲストの方のご要望に合わせて、着物姿やお姫様スタイル、お殿様スタイル、半被姿など、
好きな衣装に書き換えてくださいます
ヒロさんとおしゃべりしている間に完成する似顔絵の早業にもビックリです
Photo:坂口徹則さん
★福服様コーナー
いつもお世話になっております、リサイクル着物の福服様から
たくさんのお買い得品をご提供いただきました
男性&女性向けの浴衣や女性向けの夏着物、角帯、半幅帯と、
今年の夏の和装を楽しむアイテムが盛りだくさん
福服様コーナーはいつも人だかりができていました~~~
Photo:ギョーム・トーブロン監督
着物でお出掛け 〜雨の日の対策〜
楽しみにしていたイベントの日・・・
着物デビューの日・・・
友人の結婚式・・・
着物を着る大事な日に限って、悲しいかな、雨が降ったりします
「雨の日に着物は着られない」
そうおっしゃる方もいますが、
準備があれば、雨の日も恐くありません
着物を汚す事もなく、晴れの日と同じように着物でのお出掛けを楽しむことができます。
そうはいっても、「着物って雨に弱いでしょう?」そんな声が聞こえてきそうです
確かに縮緬やお召しなど、素材によっては雨の日の着用を避けた方が良い着物もありますが、逆に水に強い大島紬の生地などは、加工をすると雨ゴートにすることも出来るんです
ただ大切なお着物、出来れば汚したくない・・・
雨の日に安心なのは、やっぱり洗える着物です。
木綿や麻などの洗える天然繊維の着物、ポリエステル等の化学繊維の着物も、雨の日用に準備があると重宝します。
【雨の日の必需品】
①雨ゴート
大きく分けて一部式(総丈)と二部式があります。
1枚目の雨ゴートの場合は、手頃な化繊の二部式のコートをまずは使ってみてもいいかもしれません。
着物を頻繁に着るようになったら、好みの柄の生地で、マイサイズに仕立てるのも素敵です♪
②雨用の履物
実は着物と同様、草履も雨にはあまり強くありません
雨の日に備え、こちらも用意があると安心です。
*雨草履・・・つま先を透明なカバーが覆っているタイプ。取り外し不要。
*下駄用爪掛け・・・下駄の前歯に取り付けるタイプ。いろいろな柄が選べる。
*草履カバー・・・草履をすっぽり透明なカバーで覆う。取り外しが出来るタイプ。
*ブーツ・・・カジュアルなシーンなら思い切ってブーツでもOK! 和洋MIXコーデを楽しめます。
個人的には「雨草履」が煩わしいこともなく、便利かなと思いますが、
お出掛けのスタイルやコーディネートに合わせて選んでみてくださいね。
③予備の足袋
雨草履でカバーをしていても、濡れてしまう事があるかもしれません。
万が一に備え、替えの足袋があると安心です。
最後に、着物を水濡れから守る、雨ゴートの着方をご紹介します。
①まず着物の裾をめくり、クリップで帯の上部でとめます。
②長襦袢も同様に裾をめくり、クリップで着物とともにとめます。
③その上からコートを着ます。
中をしっかり上げているので、泥はねの心配も無用です。
雨コートを着ちゃえば、外からは裾を上げている事はわかりません
二部式の場合はまず裾除けを付けて、その上にコートを着ます。
雨ゴートを脱ぐ時
目的地に到着して、コートを脱ぐときは、
まずコートの中でとめているクリップを外して裾を落とします。
その後、落ち着いてコートを脱ぎます。
備えあれば憂いなし!
慣れてくると雨でも動じることはありません
雨の日のお出掛けもきっと楽しくなりますよ
着物カレンダーでは、お天気に合わせたリアルな着こなしを365日、毎日ご紹介しています。
迷ったときは、是非こちらもご参考になさってみてくださいね。
「雨の日の着物コーティネート」
http://kimono-calendar.com/ja/tag/weather/rainy
着物の色のおはなし
着物の魅力は、その染め織の素晴らしさや着心地は
もちろんですが、色合わせの楽しさもそのひとつなのでは
ないでしょうか。
こちらでは、代表的な11色についてご紹介させていただきます。
白
白は、あらゆる光を反射するもっとも明るい色です。
そして神事を司る聖なる色とされています。
「古事記」や「日本書紀」には、神の化身として
白狗(しろいぬ)、白鹿、白鳥などの白色の動物の
姿であらわされています。
巫女が白装束をまとい、白粉を顔に塗るのも、
神に仕える神聖さを象徴するためです。
白い着物、というと花嫁衣装の白無垢が代表的です。
花嫁の純真な気持ちの表れと説明されることが多いようですが、
かつては人間に嫁ぐ前に神様に嫁ぐ、という儀式があり、
婚礼は神事だったため神聖な白を用いたようです。
また、気高さ、清潔さを表す色でもあります。
青みを帯びた白磁、黄味のある乳白色など、微妙な色味を含む
様々な白色があります。
白系の帯は様々な色の着物と合わせやすく、
コーディネートの幅が広がります。
黒
黒は平安時代において公家の装束の最高の色でした。
その一方、闇や夜などを連想させるため、
穢れや罪などのイメージがあり、不吉な色、
ともされていました。
時代の転換期に流行る傾向があり、平安時代末期の源氏の鎧や、
桃山時代末期から江戸時代にかけては黒地の小袖、
そして江戸時代末期にブームとなった黒繻子の帯や掛衿などがあります。
現代では、男性の黒紋付羽織袴、既婚女性の黒留袖、
喪服など、第一礼装に用いられてます。
高級感、品格、重厚さ、落ち着き、などを感じさせる色です。
また、引き締め効果のある色でもあります。
赤
赤は、その鮮やかさから、色の中で最も目立つ色です。
火や太陽など、人が生きるために必要なものと
多く結びついており刺激的です。
また、魔除けの意味も持ちます。
純情、可憐を表す色でもあるので、未婚女性の正装である
振袖や、子供の着物に使われることが多い色です。
その反面、強さ、激しさ、若さ、勇気を象徴する色でも
あるので、時の権力者にも好まれました。
武具や鎧などに緋色が多用されています。
赤は「効かせ色」としての効果が高く、帯締めや八掛などに
用いると着こなしのポイントになります。
また、江戸時代では長襦袢や裾除けはほとんどが緋色で、
歩く時に着物の裾からちらりとのぞくことを意識してのおしゃれでした。
青
多くの青色は「藍(あい)」を染料として
染められています。
この藍の濃淡によって、様々な種類の青を
表現しています。
藍は正絹だけでなく、木綿や麻などの植物繊維にも
よく染まり、堅牢で色褪せにくく虫除けにもなることから、
身分の高い人から庶民まで幅広く用いられました。
江戸時代農民や町民は、ほとんど藍木綿を着ていたと
言っても過言ではない、と言われています。
この藍の色は明治時代に来日した英国人科学者アトキンソンにより
「ジャパン・ブルー」と賞賛されました。
現代でも、青は非常に好感度の高い色として
企業のロゴマークなどに使われています。
青は、海や空、水、そしてみずみずしい樹木の青緑など、
生命力をあらわす色であり、さわやか、澄んだ、涼しい、
冷たい、といったイメージがあります。
また、知性や信頼、誠実、清潔、などを感じさせる色です。
黄色
黄色は、明るい、暖かい、快活、陽気といった印象を与える色です。
親しみやすさを感じるので、万人受けします。
太陽光線と結びつけられている色で、「黄金」にも通じ、
国王・皇帝・神などの権威や壮麗さを象徴する色でもあります。
日本では、黄櫨染(こうろぜん)や黄丹(おうに)が
天皇、皇太子の色とされており、重要な儀式の際に身につけられています。
江戸時代に多様された鮮やかな「鬱金(うこん)」
明るい「卵色」などがあり、濃淡で印象がかわる色です。
幼さや、注意喚起といったイメージもあり、また、目立つ色なので、
現代では幼児の衣服や持ち物などにも用いられています。
緑
日本は自然に恵まれた国です。山を覆う森林や、
また身近な庭の草花や公園の樹木など、
緑はそれらの自然を象徴する色です。
若竹色、萌黄色、若菜色、など、植物をあてた色名が多くあり、
藍と黄の染材の濃淡をかけあわせることで多様な緑をあらわしています。
黄みが強い緑から、青みの強い緑まで、色数が多いです。
みずみずしい、若さ、さわやか、安らぎや癒し、
といったイメージがあります。
青と黄色の混色で作られる色なので、それら2つの色となじみます。
また、控えめな色なので、他の色ともバランスが取りやすいです。
紫
紫は平安時代から近代にかけて
女性の服色として好まれています。
特に、平安時代では高貴な色に位置づけられ、
皇族やそれに続く身分の者しか身につけることが
できませんでした。
当時に書かれた「源氏物語」は紫づくしと言っても
いいくらいで、源氏の最愛の女性は「紫の上」と呼ばれています。
さらにもうひとり、思いを寄せる女性も「藤壺の宮」であり、
藤はやはり紫の美しい花を咲かせます。
衣装でも、桔梗の襲(かさね)、藤の襲、といった
紫系のものがたくさん登場します。
赤と青という反対色を混ぜて作られるため、
「高貴と下品」や「神秘と不安」といった二面性を持ちます。
用いられる場面でその印象が変わる、不思議な色です。
その他、大人っぽい、優雅、粋、妖艶、神聖な、知的、
といったイメージがあります。
桃色
柔らかい、優しい印象を持つ桃色は、
女性的なイメージの強い色です。
青みがかった桃色から黄色みがかかった桃色まで
幅広くあり、似合わないだろうと思っていても
あててみると意外と自分に合う色を見つけることができます。
また、女性を美しくする色とも言われており、
身に着けたり、持ち物を桃色にすることで
幸せな気分を作り出します。
女性ホルモンの分泌を助け、美肌効果もあります。
桜や春を象徴する色でもあり、淡い桃色は上品で優雅、
ショッキングピンクのような濃い桃色はパワフル、
派手な印象になります。
贈り物のラッピングやリボンに使用されることが多いのは、
桃色が感謝や愛情を伝える意味を持っているためです。
茶色
茶色は華やかさとは無縁の渋い色ですが、
そのわずかな色調の変化で様々な色合いを表現することから、
「通(つう)」や「粋(いき)」な色とされています。
江戸っ子にも大変人気で、歌舞伎の人気役者や茶人の名などから
名前をつけ、「四十八茶百鼠」もの微妙な色合いを楽しんでいました。
自然界では土の色に代表され、万物の根底にあり
静かで不可欠な色です。
茶色のイメージは落ち着き、安定、安心、温もり、
頼もしい、渋い、素朴、などがあります。
橙色
橙色はミカン科・橙の実の果皮の色で、
赤みのかかった黄色です。
現代ではオレンジ色、という色名のほうが定着しています。
暖色系の色は好みが分かれることが多いですが、
橙色は万人受けする色合いです。
喜びや幸福感、元気、明るいといった印象を受けるので、
様々な場面で使用できます。
色の持つイメージは太陽、夕日、活力、元気、温もり、
楽しい、社交的、親しみ、などです。
鼠
現代では灰色、グレーという色名になじみがありますが、
江戸時代は火事が多かったため、火を連想させる「灰」を嫌い、
「鼠色」と呼んでいたそうです。
茶色と並び、「四十八茶百鼠」もの微妙な色合いがあります。
他の色とのなじみがよく、自己主張せず周囲の色を引き立てる調和の色です。
控えめな上品さがあります。
落ち着き、大人、上品、クール、エレガント、スタイリッシュ、
地味、などのイメージがあります。
【卒業式・入学式】お母様の和の装い マナーとポイント
日ごとに春めいてきましたね。
3月に入り、季節は卒業式・入学式シーズンです。
以前、卒業式から普段にも使える袴のコーディネートをご紹介しましたが、
今回は卒業式・入学式に出席されるお母様の装いです。
地域や学校にもよりますがスーツ姿のお母様が多い中、
着物姿で出席されるお母様を拝見すると、
凛としていて、品があって、お子様も心なしか嬉しそうに見えますね
大切な節目である卒業式、入学式に自信をもって和装で臨むために、
おさえておきたいマナーとポイントをご紹介します。
卒業式はこれまでの学校生活の有終の美を飾る大切なイベントであるとともに、
親御様にとっては、我が子がこれまでお世話になった先生方へ最期の感謝の場でもあります。
洋装の場合、卒業式は黒や紺などのダーク系のスーツで出席される場合が多いですね。
着物でも「主役は子供」ということを踏まえて、派手になりすぎず、かといって暗くなりすぎない装いが大切です。
【着物や帯の種類】
着物は付け下げや色無地、江戸小紋や控えめな柄の訪問着などがオススメです。
帯はあまり華美なものよりは、少し控えめな礼装の袋帯が卒業式には似合います。
【色柄】
入学式と比べると、卒業証書を授与されるる卒業式は式典としては重いと言われます。
洋装の方がダーク系のスーツということもあり、あまり明るく華やかな色合いよりは、
少し濃い色味の着物はいかがでしょうか。
柄は宝づくし等の吉祥文様や写真の亀甲文のような有職文様など、上品なものがおすすめです。
入学式はこれから長くお世話になる先生や、お付き合いをしていく保護者の方々と顔を合わせる大切な時です。
着物で出席をされると初対面の先生方や保護者の方にも好印象を残せるかもしれないですね。
洋装では、明るい色のスーツやワンピース姿の方が多いようです。
【着物や帯の種類】
こちらもあくまでも子供の引き立て役ということで、
着物は付け下げや色無地、江戸小紋や訪問着などがオススメです。
帯はセミフォーマルからフォーマルにも締められるもので、あまり豪華すぎない、上品なものが似合います。
【色柄】
入学式では全員が入学の喜びと祝福の気持ちでいっぱいのため、卒業式よりは多少華やかな着物もOKです。
たった2〜3週間の違いですが、卒業式に比べて日差しも暖かく、着物も明るい暖かみのある色合いの装いが似合うように思います。
これからよろしくお願いします、という気持ちを現すとともに、先生方や他の保護者の方によい第一印象を与えられるように上品な装いを心がけます。
大切な場面だからこそ、迷うこともあるかもしれませんが、
何より子供は綺麗なお母さんが大好きです。
女の子からは「ママ〜入学式は着物着て〜」なんてせがまれたり・・・
成長の節目にお母様が着物を着る事で、お子様が着物や日本文化に親しむ機会が格段に増えます。
大切な卒業式・入学式、着物でもっと素敵な思い出となりますように・・・
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白無垢のこと
王子稲荷神社の初午(凧市)での白無垢着付けの様子です。
着物ドリーマーズにはプロの着付師がいますので
イベントの時には着付師としても活躍します。
(今回は舞踊の衣装としての着用のため、本来の花嫁衣裳の着付けとは異なる部分もあります。)
白無垢とは
白一色で統一された装いのことで本来は花嫁衣裳に限りません。
白は無色で潔白を表すと同時に神聖、清浄を表すものとしても使われていました。
現在は「あなたの色(嫁ぎ先の色)に染まります」といった、花嫁の純真な気持ちの表れと
説明されることが多いようですが、かつては人間に嫁ぐ前に神様に嫁ぐという儀式があり
婚礼は神事だったため、神聖な白を用いたようです。
また、生家での自分は一旦死に、婚家で新たに生まれ変わるという意味合いで
白無垢(=死に装束)で始まり、途中で色直し(赤い打掛=血・生まれる)を
するという説もあります。
白無垢着付けに必要なもの
掛け下
打掛の下に着る振袖。普通の振袖とは違い、裾にはふき(裏地を表に折り返して、
表から少し見えるように仕立てた部分)があり裾も長くなっています。
掛け下帯
打掛の下に着る礼装用の帯で、紗綾形や吉祥文様などが使われます。
抱え帯
かつてはお引きずりの裾をたくし上げたときに使用した帯。
現在は七五三や花嫁衣裳で装飾として使用されています。
白打掛
白一色の打掛。
打掛は室町時代に武家の婦人が秋から春にかけての礼服として羽織のように
打ち掛けて着られていたのが始まりで、江戸時代に入って大奥や富裕な家でも
着られるようになり、次第に婚礼の礼服として一般にも普及しました。
筥迫(はこせこ)
江戸時代に武家の女性が身だしなみ用として胸元に入れていた
小物入れが礼装用になったもの。
中には懐紙やお香、小銭や薬などを入れていたそうです。
懐剣(かいけん)
武家に生まれた女性は護身用に短刀を帯に入れていたというところから
婚礼の際、嫁入り道具のひとつとなったそうです。
一度嫁いだら死んでも帰らないという決意の表れという説や
刀は神聖なものでもあるため、お守りとして身につけるという説もあります。
末広(すえひろ)
お扇子のこと。扇子は広げると先が広がるところから
末広がりとして縁起が良いといわれています。
白無垢では白の平骨で、地紙が金銀、表裏のものを使います。
こんな感じに仕上がりました
袴女子のコーディネート集
成人式が終わり、まもなく卒業シーズンですね。
最近では小学校の卒業式に袴を着ることもトレンドになりつつあるということで、
着物好きには嬉しい傾向ですね
袴というと、大正ロマンな「はいからさん」でよく知られていますが、
近頃、着物女子の間でも、袴の注目度が急上昇中
まずは卒業式の袴コーディネートをおさえつつ、
普段でも着たいカジュアルなコーティネート、などなど
袴の色々な可能性について探ってみたいと思います
【卒業式のコーディネート】
こちらの写真は成人式の振袖を卒業式の袴でも活用したパターンです。
清楚な白の古典的な友禅柄の着物に、シックな紺の袴を合わせました。
袴は一見どれも同じように見えますが、
実はグラデーションになっていたり、刺繍が施されていたり・・・
ちょっと前までは見なかったようなお洒落なデザインの物が続々と登場しています
リボン結びにした袴の胸元にコサージュをあしらって華やかに
足元は基本的には「草履」と「ブーツ」の2パターンあります。
写真のこちらは普通の編み上げブーツではなく、リボンのショートブーツにレースソックスを合わせたコーディネートです。
王道コーデの中にも、さりげなく自分らしいアレンジをきかせた着こなし。
ロマンティック系の着物との相性ばっちりですね
こちらも根強い人気の「はいからさん」スタイル
長い髪に大きなリボン、
まさに大正ロマンの香りです
因に、いろんなデザインがあって迷ったときは、
着物の選び方の方程式を参考にしてみるといいかもしれません。
「着物と袴の選び方のヒント」
*着物の柄から一色抜いた色を半幅帯や袴に持ってくると全体がバランスよくまとまります
*着物と同系色の袴を持ってくると、すっきりとした印象に
*着物と補色(反対色)を持ってくるとメリハリが出てインパクト抜群。元気な印象です
ぜひ参考にしてみてくださいね
【普段のお出掛けコーディネート】
優美なシルエットを保ちつつも、活動的に動ける女性の袴。
こんなにカワイイ袴が式典だけしか着られないのは、本当にもったいないです
卒業式だけでなく、普段でも着たい、
カジュアルな袴のコーディネート例をいくつかご紹介したいと思います
袴でまずイメージするのが、振袖や2尺の小振袖(振袖と小紋の中間くらいの長さ)を合わせるスタイルですね。
長い袖の着物しか合わせられないの?と聞かれることがありますが、そんなことはありません
実は訪問着や色無地、小紋の普通袖を合わせても大丈夫なんです
こちらを前述した、「着物と袴の選び方」にあてはめると、着物と袴が補色の関係になっています。
ぱっと目を引く色合いですね。
グラデーションに刺繍が入った袴も可憐な印象です
こちらも黄色の着物に、紫の袴、と反対色を持ってきていて、元気な印象です。
袴の上から、ちらっと見える半幅帯も
実は重要なコーディネートのポイント
髪飾りと柄半衿、帯の色がリンクしていて、まとまっていますね
ドット柄の着物に、鮮やかなブルーの袴を合わせたコーディネート。
この日は羽根つきをするイベントだったのですが、
周りが着物の装いの中、袴にブーツの私はアクティブに動き回り、かなり有利な格好でした。笑
慣れると以外と着付けも簡単で、長時間着ていても疲れないので、
今後も散策のイベントなど活躍しそうです。
こちらは同系色でまとめた袴スタイル。
足元は真っ赤なピンヒールのショートブーツ
自由なコーディネートに夢は広がりますね
今後、着物女子だけでなく、袴女子ももっと増えると楽しいですね
(もちろん、袴男子も増えますように)
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マタニティ着付け 〜妊娠後期〜
いよいよ妊娠後期です。
一般的には妊娠8・9・10ヶ月の事をいいます。
お腹はここから急激に大きくなって、
動きにくい、足元が見えない、寝苦しい、という変化も起こってきます
見た目も大分目立つようになります。
(下の写真は妊娠7ヶ月なのでこれ以上大きいことになりますね)
妊娠後期(8、9、10ヶ月)の着付けの悩み
・着物の身幅が足りなくなる。
・お腹の膨らみが大きくなり、着姿が綺麗に決まらない。
・腰紐が回らない
(↑長尺の紐や男性用の紐を使うとGOOD!)
・固くて重い袋帯や名古屋帯は締めづらい
(↑半幅帯や兵児帯がGOOD!)
・お腹を気にして紐が緩くなりがち。
・裾が段々とはだけてくる。
通常の体型の時には想像もしなかった着づらさがいろいろありました
上記のような問題に直面しながら、
着てお出掛けした様子がこちら。(妊娠8ヶ月)
実はこの写真、上の洋服の写真から約1ヶ月後に撮影されたもの。
着物だと横から見ても妊婦と分かりにくいのです
お腹のふくらみが目立ち始めると、いつも腰紐を締めていた位置では締められなくなります。
・・・まさに赤ちゃんがいる場所だからです(汗)
そこで迷うのが、腰紐はお腹のふくらみの下に締めるのか?
はたまた、ふくらみの上に締めるのか?
当時検証した写真は残っていませんでしたので、
トルソーでお腹を再現して、検証してみました
まずは、お腹のふくらみの下(腰骨あたり)に腰紐をしめたケース。
ヒップハングに腰紐を締めているため、当然お端折は長くなります。
帯はどうしても上に締めざるおえないのでこんな状態に・・・
目線が下にいくため、足が短く見えてしまいます
ただ腰の位置で締めているため裾の乱れは軽減されました。
一見上過ぎて余裕がないように見えますが・・・
どうしても帯の位置高め、
おはしょりは短めになってしまいますが、
こちらの方が断然違和感なく、綺麗な着姿ですね
(お腹の大きなふくらみでどうしても完璧には着られませんが、そこはご愛嬌ということで)
横からみるとこんな感じ。
帯を大きく作ると更にバランスがよく見えますね
(兵児帯やコサージュを足してもGOOD)
着物だと、やっぱり洋服ほどは大きさが目立ちません
妊婦さんでも大好きな着物を着るこを諦めてほしくない
そんな思いから、綴ってきたこのマタニティ着付けシリーズ。
少しでも参考にして頂けましたら幸いです
妊婦だって着物を楽しめます。〜マタニティの着付け〜
妊娠初期
妊娠安定期
妊娠後期
着付体験会 開催しました!
日曜日は十三夜でしたね~。 ちょうど秋風となり、着物にぴったりなシーズンになりました 10月25日(日)に着物十番様とのコラボ企画、着付け体験会を開催しました! 場所は、練馬区立向山庭園。ステキな日本庭園がある公園です 今回は、着物の着方とカワイイ半幅帯の講習会です。 着物を各自ご持参いただき、レクチャーしながら着付けにチャレンジです。 半幅帯も羽根が多めのカワイイ結び方をご紹介。 皆様初めてとは思えない勘の良さで着付けができました! そして、この日は、なんと、お茶室で茶呟会様の一服がいただけることに! 希望者の方で、着付けデビューにしてお茶席も体験をさせて頂きました。 緊張しながらもお点前を頂きました。 お茶室内は自然光のみで、茶器の表情も照明のある普段と違ってみえるんですね 大槻先生の気さくなお話に和みつつ、 貴重な茶道体験をさせて頂きまして、ありがとうございました ぜひこの秋はドンドン着物を着て、楽しんでくださいね
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました
着付け体験会を開催します!
いつも楽しい着物イベントを主催されている着物十番さんと
着物ドリーマーズの共催で、着付け体験会を開催することとなりました
着物を持っているけど今まで着たことのない方、
動画や本で見たけれども着付けがよくわからないという方大歓迎
今回のレッスンでは基本となる着物の着方と、お手軽な半幅帯での帯結びにトライ
お出かけや飲み会、ライブにもいけちゃう、カジュアルで可愛い普段着きもののレッスンです。
この秋は着物デビューしませんか
日時 :10月25日(日)13:15〜
場所 :練馬区向山庭園 和室3
参加費 :1500円(税込み)
定員 :10名限定
お申込は下記サイトにて受付中
着付け体験会 ~自分で着物をきてみよう!~
ご参加お待ちしていま~す
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