羽子板市について

2015-12-16

羽子板市

年の瀬の風物詩として、浅草の年末を華やかに盛り上げる羽子板市。別名「歳の市」。

始まりは今から約350年以上も前、江戸時代初期頃だそうです。

元々は参詣人が集まる「縁の日」に、日常生活品を商う「市」が建ち
そして、その年最後の市を「歳の市」と呼んでいました。

「歳の市」ではお正月用品や縁起物を売る店が集まり、
そのなかの一つに「羽子板」がありました。

羽子板は「邪気を跳ね返す板」として、古くから邪気よけや厄払いとされていました。
また、羽子板で突く「おい羽根」が病気を運ぶ蚊を食べてくれるトンボに似ていることや
羽根についている黒くて堅い玉が「無患子(むくろじ)」という大木の種で
その字の通り「子が患わ無い」として、無病息災のお守りになったそうです。

江戸時代には女の子が生まれた家に初正月の祝いとして羽子板が贈られるようになり
これによって羽子板を正月の縁起物として歳の市で扱う店が増えていったんだとか。

現在のように観賞用の豪華な羽子板が誕生したのは江戸時代後期から。

歌舞伎の興隆と共に、歌舞伎の人気役者を押絵を用いて
羽子板に取り付けたものが市に並べられました。

贔屓役者が描かれた羽子板を人々は競って買い求め、
羽子板の売れ行きが当時の人気のバロメーターにもなっていたようです。

現代でも助六や弁慶、鏡獅子、道成寺に藤娘、汐汲など
歌舞伎や歌舞伎舞踊を題材にした羽子板を多く見かけます。

それから、その年に活躍した人を描いた「世相羽子板」も毎年話題になりますね。
今年はやっぱり、五郎丸さんでしょうか 楽しみですね。

着物ドリーマーズは最終日の19日に羽子板市に遊びに行きます
ご都合あう方、ご一緒にいきませんか?

詳しくはコチラから

浅草 歳の市 (羽子板市)
*期間:12月17日、18日、19日
*時間:午前9時から午後10時時頃まで(最終日は午後9時頃まで)
*場所:浅草寺境内


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