成人式
2016-01-04
<成人式とは>
日本では古くから男の子が大人の仲間入りをする通過儀礼が行われていて
これが今でいう成人式でした。
すでに682年には儀式として制定されており、奈良時代以後
「元服」と呼ばれるようになりました。
元服の「元」は首、「服」は着用するという意味で、
宮廷や貴族たちの社会では、だいたい十三歳から十五歳くらいになると、
元服して少年の髪型を大人の髪型に変えて冠をかぶるようになり、
着るものも大人の服装に変わったのです。
中世以降の武家時代ではおよそ15歳になると元服の儀式を行い
やがて江戸時代になると貴族や武士にならって、庶民の間でも
十八、九歳で元服が行われるようになりました。
一方、女の子の場合は十三歳頃から初潮を迎えるなど、生理的に
大人の条件を備えてくるので、平安時代中期には十三歳から十六歳頃になると、
垂らしていた前髪を結い上げて髪上げをし、裳(正装の際に着ける衣)を着て、
お歯黒をし、眉墨を描くことなどが許されるようになりました。
いずれにしても少年少女から大人になった証しとして重要な儀式とされていました。
現在は男女とも二十歳になると成人と認められます。
以前は一月十五日でしたが、現在は一月の第二月曜日を成人の日としています。
<当日の装いについて>
・男子の装い
紋付袴やスーツなど
・女子の装い
振袖に袋帯で変わり結び
重ね衿を合わせたり、やや太組や先が分かれた帯締めや
ボリュームのある絞りの帯揚げなどでより華やかに装います。
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