マタニティ着付け 〜妊娠後期〜

2016-01-08

いよいよ妊娠後期です。
一般的には妊娠8・9・10ヶ月の事をいいます。

お腹はここから急激に大きくなって、
動きにくい、足元が見えない、寝苦しい、という変化も起こってきます

見た目も大分目立つようになります。
(下の写真は妊娠7ヶ月なのでこれ以上大きいことになりますね)

マタニティ8ヶ月 洋服姿 

    妊娠後期(8、9、10ヶ月)の着付けの悩み

・着物の身幅が足りなくなる。
・お腹の膨らみが大きくなり、着姿が綺麗に決まらない。
・腰紐が回らない
(↑長尺の紐や男性用の紐を使うとGOOD!)
・固くて重い袋帯や名古屋帯は締めづらい
(↑半幅帯や兵児帯がGOOD!)
・お腹を気にして紐が緩くなりがち。
・裾が段々とはだけてくる。

 

 

通常の体型の時には想像もしなかった着づらさがいろいろありました

マタニティ9

上記のような問題に直面しながら、
着てお出掛けした様子がこちら。(妊娠8ヶ月)

実はこの写真、上の洋服の写真から約1ヶ月後に撮影されたもの。
着物だと横から見ても妊婦と分かりにくいのです

 

 

 

 

お腹のふくらみが目立ち始めると、いつも腰紐を締めていた位置では締められなくなります。

・・・まさに赤ちゃんがいる場所だからです(汗)

そこで迷うのが、腰紐はお腹のふくらみの下に締めるのか?
はたまた、ふくらみの上に締めるのか?

当時検証した写真は残っていませんでしたので、
トルソーでお腹を再現して、検証してみました

妊婦体型再現

 

 

 

 

 

 

まずは、お腹のふくらみの下(腰骨あたり)に腰紐をしめたケース。
妊婦着付け腰紐下

 

 

 

 

 

 

腰骨位置で締めて、衿を合わせ、帯を巻いたのがこちら。
妊婦着付け腰紐下完成

ヒップハングに腰紐を締めているため、当然お端折は長くなります。

帯はどうしても上に締めざるおえないのでこんな状態に・・・

目線が下にいくため、足が短く見えてしまいます

ただ腰の位置で締めているため裾の乱れは軽減されました。

 

 

お次は、お腹のふくらみの上に腰紐を締めるケース。
妊婦着付け腰紐上

 

 

 

 

 

 

一見上過ぎて余裕がないように見えますが・・・

出来上がりはこんな形。
妊婦着付け腰紐上完成

 

どうしても帯の位置高め、
おはしょりは短めになってしまいますが、
こちらの方が断然違和感なく、綺麗な着姿ですね

(お腹の大きなふくらみでどうしても完璧には着られませんが、そこはご愛嬌ということで

 

 

妊婦着付け横

 

横からみるとこんな感じ。

帯を大きく作ると更にバランスがよく見えますね
(兵児帯やコサージュを足してもGOOD

着物だと、やっぱり洋服ほどは大きさが目立ちません

 

 

妊婦さんでも大好きな着物を着るこを諦めてほしくない
そんな思いから、綴ってきたこのマタニティ着付けシリーズ。

少しでも参考にして頂けましたら幸いです

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